農業の発展に欠かせない「IoTエンジニア」

農業の発展に欠かせない「IoTエンジニア」

農業と聞いたらどんな仕事をイメージするでしょうか。畑を耕したり、種や苗を植えたり、収穫したりするのが農業のイメージではないでしょうか。現代の農業はそれだけではありません。IoTの誕生によって、エンジニアも農業に大きく関わるようになっています。

IoTと農業

IoTと農業

「モノのインターネット」と言われるIoTですが、農業分野においては、農業で使用する器具をインターネットにつないでスマート農業を実現させるために不可欠な技術です。また、IoTを使ってシステム開発をするのがIoTエンジニアです。温湿度、成長過程の分析、農作物の自動収穫、収穫物の選定や箱詰めなど多くの労働力を必要としていた作業は、今後ロボットやAIを使ったスマート農業にシフトしていくでしょう。労働力不足に悩む農業分野におけるIoTエンジニアはこれからどんどん引く手あまたとなり、農業の発展に欠かせない職業になるでしょう。

IoTエンジニア

前述の通り、IoTとは「モノのインターネット(Internet of Things)」の略です。さまざまなモノや機器がインターネットにつながることを言います。さまざまなモノがデータのやり取りをすることで、これまでにない新しいイノベーションを起こすことができます。たとえば、家のエアコンや照明を外出先からコントロールしたり、工場の機械にIoT機器を取り付けて稼働状況をモニタリングしたり、故障の早期発見につなげたりすることが可能になります。IoTはさまざまなモノに新しい価値を与えることができます。

IoTエンジニアの不足

IoTの市場はこれからどんどん成長していくと予想されます。しかし、現状ではIoTを扱えるエンジニアは不足しています。2019年のIoT市場は16.4兆円と言われ成長市場ですが、需要の増加にIoTエンジニアの数が追いついていないのが現状です。
IoTエンジニアはエンジニアの中でも幅広い知識と技術が要求されます。そのため、誰でもすぐになれるわけではありません。IoTエンジニアとして活躍できるスキルや知識を持っている人は市場価値が高く、需要の増加や人材不足も重なって、人材価値が非常に高いとされています。日本社会全体で人手不足が問題となっており、業種を問わず働く人が不足しています。
IoTの技術はこうした問題を解決する糸口とも言われています。働く人を急に増やすことは難しいですが、IoTを普及させて人手不足を解消していくことは実現可能です。こうした社会事情もあり、今後さらにIoTエンジニアの需要は高まり続けていくことでしょう。

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